先日購入したレジットデザインのスタンドアウト610MH。
前回の八郎潟釣行時にこのロッドのみで実釣してみたので、ロッドの説明をしつつ実際の使用感などをインプレしたいと思います。

■スタンドアウトとは

スタンドアウトは今年レジットデザインからリリースされた新シリーズのロッドです。
レジットデザインといえばワイルドサイドシリーズが有名ですね。
以下メーカーの説明抜粋。
多彩な釣り方、個々のスタイル、ステージ、楽しみ方を受容する多様性こそバスフィッシングの魅力。
STAND OUTシリーズはその魅力に触れる道具として生み出されました。
ベーシックに見えるラインナップながら、アクション、ガイドセッティングはもちろんのこと、
品質管理に至るまで、レジットデザインの知識と経験を注ぎ込んだシリーズ、それがSTAND OUTです。
■販売価格
ワイルドサイドは実売価格が3万円台という昨今の高騰化するバスロッドの中では比較的安価な設定でしたが、スタンドアウトは更にそこから1万円安い18,000円(税抜)というリーズナブルで価格で販売されています。(スタンドアウトの価格は全機種共通)
税込みでも2万円を切る価格。これは財布に優しい♪
■スタンドアウトとワイルドサイドの違い
価格帯が異なるということで、スタンドアウトとワイルドサイドにはそれなりの相違点があって差別化されています。
・ブランクス

最も大きな違いはブランクス。
ワイルドサイドでは殆どの機種でアラミド繊維による補強が入っているため、ロッドが曲がれば曲がるほど「ムッチリ」としたトルクのある仕上がりになっていましたが、スタンドアウトにはアラミド補強は無く、素材の殆どがカーボンです。
そのためワイルドサイドのような独特のトルクと粘りはありませんが、それ故に軽くシャープな仕上がりの全く別の味付けがされているロッドになっています。
・ガイド

スタンドアウトのガイドにはアルコナイトリングが採用されています。
ワイルドサイドではSicリングが採用されていたため、ガイドリングの性能としては若干劣るかと思います。ただ、使ってみた限りでは気にするほどの差を体感できる事はありませんでしたので問題は無いかと・・・。
他社のロッドになりますが、ブレイゾンやゾディアスなど同価格帯のロッドにもアルコナイトリングが採用されていますし、個人的には価格を抑える為にブランクスの性能を落とすくらいならガイドにアルコナイトを採用したほうが良いので、むしろ1万円台という価格帯を考えると必然の採用かと思います。
・フードパーツ

これは個人的に評価しているのですが、ワイルドサイドと異なり、リールシートのフードパーツに金属製のザラザラしたリングが追加されています。
ワイルドサイドではこのリングが無く、シンプルなデザインとなっていますが、昼夜で寒暖差が激しい9~10月頃になると、夕マズメの冷え込んだ際などに、フードパーツが僅かに縮み、緩めることができず、リールを取り外せない自体が多発していました。
地味にストレスだったのですが、この滑り止め効果のありそうなリングがあればノンストレスでタックルの入れ替えが行えます。
■実釣性能

さてここからは実際に使用してみての感想です。
前回半日ほどの八郎潟釣行でこの一本で釣りをしてみましたが、結論からいうと、私にとっての八郎潟陸っぱり『最適解』のロッドという事になりました。
・癖のないテーパー
テーパーについてワイルドサイドとの比較になりますが、ワイルドサイドは使用用途によって細分化されており、当然それぞれの釣りに最適なテーパーデザインとなっています。
その番手の最適な用途の範疇ならワイルドサイドは最高の使用感となっていますが、スタンドアウトはどちらかというと多くの釣りをこなせる汎用性の高い使い方が得意なテーパーデザインとなっています。
例えばさっきまで巻物を使っていたけど、突然見えバスが現れたからノーシンカーワームにルアーだけ変えたりなど、できるだけ少ない荷持で多くの事をこなさないとダメなおかっぱりでレンタルボートでの釣りなどに向いているロッドだと思います。
良く言えば『なんでもこなせる』、悪くいえば『中途半端』な仕上がりになっていますが、オカッパリがメインの私的には多少無理すれば何でもこなせてしまうので、ワンタックルで釣り歩くには最高に使いやすいテーパーデザインでした。
・キャストがしやすい
前項で述べたように、テーパーに癖が無いため、キャスト時によく曲がってくれます。
そのため適度にロッドが『しなる』ので、とにかくキャストがしやすいという印象でした。
これが感度優先で貼りが強すぎてしなりの無いロッドだと上手くいきません。
キャスト精度は釣果に直結します。
つまりキャストしやすいロッドはそれだけで『釣れるロッド』足り得るといえるのではないでしょうか。
・トルクは見劣りする?
ワイルドサイドに採用されているアラミド繊維がスタンドアウトには無いため、トルク面には若干の不安がありましたが、前回釣行時に45クラスのバスを掛けた際でもパワー負けなどはしていませんでした。
60クラスともなれば(私は釣ったことありませんが)流石に差が出るかもしれませんが、
そこまでのトルクを求めるならスタンドアウトではなく、ワイルドサイドを使った方が良いかと・・・。
世の中の殆どのロッドでアラミド繊維はありませんし、八郎潟で釣りをする限りではこれだけトルクがあれば十分です。
・想像以上に『軽くシャープ』それでいて安心感もある。
このロッドでどんなルアーを使えるのかいろいろと試してみました。
実釣時にバスを釣り上げたのはペイフォワードのKIT。
おそらくこれがど真ん中ドンピシャで使いやすいルアーかと思います。

それ以外では直リグ(7g)、ポンパドール、ルドラ、YAMATOjr、ワンエイト、etc…
などを使いましたが、意外な事にクランクなどを使った際にもそれほど使用感は悪く無かったです。
確かにグラスロッドなどに比べると張りが強すぎる感は否めませんが、それもで想像よりは「イケる」という印象でした。
これはマジでフィネス系以外の釣りなら八郎潟はこれ一本で良いかもしれませんね・・・。
■まとめ

そんなワケでスタンドアウトSOC-610MHのインプレでした。
価格帯からワイルドサイドの下位モデルと位置づけている方も多いかもしれませんが、使ってみた限りではスタンドアウトも見劣りはせず、むしろ私のように一本で可能な限り何でもこなしたいというスタイルの釣りをするなら『最適解』になるかもしれません。
価格帯も安いので、気になるようでしたらぜひ一度購入して実釣してみることをオススメします。
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