先週末、黄色の魔界で思わず購入してしまった『19ミリオネアCT SV』
購入後、早々に八郎潟で使ってきたのでレビューも兼ねて軽くご紹介したいと思います。

◆筆者はミリオネアヘビーユーザー

ご紹介と言っても、発売されたのは2019年。すでに2年前のリールのため各所でレビューなどは出回りまくっていて今更感はありますが、筆者は2000年にミリオネアCV-Zを購入してから現在に至るまで、ガンガン主力として使いまくっている筋金入りのミリオネアヘビーユーザーなので、その目線から19ミリオネアCV SVを見ていきたいと思います。
◆ミリオネアCV-Zとの違い

まずはCV-Zとの相違点は大きく分けると3つでスプール、ハンドル、ボディ形状です。次項からこれらを解説します。
◆スプール

スプールは完全に別物ですね。
20年以上前のスプールと比較すると何もかも違うので、比較するのは酷というものですね。ちなみにCT SVは同系統のCT機種のスティーズやアルファスとスプール互換がありますが、CV-Zは当時発売されていたTD-Zなどとスプール互換はありません。スプールシャフトの形状が微妙に異なるんですよね・・・。そのためΦ34mm経のスプールでもミリオネアだけ独自規格という事になっています。
◆ハンドル

ハンドル周りはアルミ製80mmのオフセットハンドルに変更され、ドラグノブもオフセットハンドルに対応された物になっています。ドラグノブは調整時にクリック音が鳴るようにもなっています。下手に90mmハンドルとかにしなかったのは個人的に嬉しいポイント。
◆ボディ形状

CV-Zと比較すると、CT SVはサムレスト部分に加工が施され、ボディの角部分が微かに角張っています。CV-Zを触った事がある人しか気づかない程度ですが、微妙に形状が変化しているみたいです。
角張ったとはいえ極々僅かで、私のよう長年CV-Zを使っている人間でも特に違和感無く使用できました。
◆『CT』だけどCTじゃないリール?
早速先日の八郎潟釣行でも使用してきました。
『CT』の名前を冠している以上、軽量ルアー向きのリールだと思っていたのですが、実際使用するとそれほど軽量ルアーに特化したリールという事は無く、どちらかと言うとキャストしにくいルアーもストレス無くキャストできるオールラウンドリールという印象を受けました。
具体的にはディープタイニーNのような小型ルアーやバルサクランクのような素材の特性上軽いルアーからビッグバドなどのノイジー系、ポンパドール程度の中型羽根モノ、ブリッツMAXやRC2.5などの少し大きめのクランクなどが最適な使用範囲かと思います。
近年人気の巻きシャッドなどはミリオネアのリール本体の重量やタックルバランス面を考えると正直不向きというのが率直な印象でした。
◆ローギアモデルこそ真価を発揮するリール

昨今のハイギア主流となっている市場影響からか、このリールはSHモデルが人気ですが、個人的にはローギアのHモデルがオススメです。
というのも、使用した感覚では、巻物プラグ専用リールとして使う事で真の実力を発揮できるリールだと思うからです。
以前某有名アングラーが『巻物には釣れるギア比がある』という事を話していましたが、この19ミリオネアのHモデルがそれに非常に近い距離を巻ける仕様になっていて、実際先日の釣行でも巻物で多くのバスを釣ることができました。
感覚的な事なので、文章で上手く伝えられませんが、使っていて『このリールは釣れるリールだ』と直感的に感じる事ができるほど、巻物での釣果に影響を与える事ができると確信しました。
◆合わせるロッドを選ぶリール

良くも悪くも20年前のリール形状をほぼそのまま受け継いだ19ミリオネア。最近のリールにしては大きくて重いため、下手に最新の軽くてシャープな仕上がりのロッドと組み合わせると非常にバランスが悪くなってしまいます。
そのためグラス(もしくはコンポジット)ロッドや少し古めのロッドなどと合わせることでタックルバランスがとれるのではないかと思います。
ちなみに私は現在ブラックレーベルプラスの661MLFB-Gというコンポジットモデルと組み合わせて使用しており、先日の釣行でも同組み合わせでバスを捕獲していました。
◆まとめ

そんなワケで19ミリオネアのご紹介でした。
正直使い手を選ぶリールだとは思いますが、相性の良い釣り人が使えば他のリールでは体感出来ないような最高の使用感が得られる事は間違いありません。
特に巻物好きでRYOGAよりも小さめのリールが欲しい方は一度使ってみることをオススメします。
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